示談交渉とは?
まず初めに示談交渉とはどのようなものなのでしょうか?
示談交渉とは、被害者と加害者の話し合いにより、事故による損害賠償の額を決めることをいいます。簡単にいうと、お金で解決するための交渉と考えていただければ分かりやすいです。
しかしこの話し合い(示談交渉)で金額に折り合いがつかない場合もあります。そのときは民事裁判で損害賠償の支払金額を、司法の判断に委ねることになります。
示談交渉とは?
示談交渉とは、事故の当事者間で裁判によらない方法で、事故の損害をお金で解決するための方法です。
次に、示談交渉はどのような場合に行うことができるのかを知る必要があります。そのためには、自動車事故(バイク事故)を起こしてしまった場合の責任について理解をしておく必要があります。
事故の責任
@ 刑事責任(道路交通法による懲役・禁固・罰金)
A 行政責任(違反点数による免許停止・取消し)
B 民事責任(被害者に対する責任)
上記の3つの責任が自動車事故(バイク事故)を起こしてしまった場合に発生する責任です。
@Aに関しては法律に基づいて国から問われる責任になります。国との関係では示談交渉を行うことはできません。
Bの民事責任(被害者に対する責任)について示談交渉により解決ができます。繰り返しになりますが、示談交渉とは、事故の当事者間で、裁判によらない方法で事故の損害をお金で解決する方法です。
示談交渉のポイント
示談交渉を行っていく上で注意をしなければならないポイントがいくつかあります。
@ 事故現場での示談交渉は行わないこと
理由は、事故直後では冷静な判断をできないからです。
A バイク保険(任意保険)の示談交渉サービスを使う
バイク保険(任意保険)に入っているのであれば、保険会社の示談交渉サービスを使いましょう。ただし、保険会社が代行してくれる示談交渉サービスは、対人賠償事故・対物賠償事故が起きた場合です。言い換えると、自分の過失によって相手方に損害を与えた場合です。従って、自分に過失が無い場合(相手が100%悪い場合)は法律の規定により保険会社が示談交渉を行うことができないので注意が必要です。
B 示談交渉サービスが使えない場合は?
相手が100%悪い場合には、自分のバイク保険の示談交渉サービスは使えません。しかし、相手側が自動車保険に加入をしていれば、加入している自動車保険の示談交渉サービスを利用できます。その場合、相手側は本人ではなく保険会社の人間が交渉に出てくることがほとんどです。当然に相手側の保険会社は、少しでも損害賠償額を抑えるために、提示額を相場より低い金額を提示してきますので、こちらとしては損害賠償額の相場を把握しておく必要があります。
C 自分で示談交渉する場合
Bのケース(相手が100%悪い場合)やバイク保険に加入していない場合、直接自分で示談交渉をする必要があります。
ここで重要なことは、相手側から提示された内容が本当に適当なのかを判断することです。そのためには、相手側から提示された内容をその場で判断せずに、必ず第三者に相談してから、提示された内容について返答をするようにしましょう。
D 相談の窓口は?
バイク保険に加入をしていれば、示談交渉サービスが使えなくても、相談には応じてもらえます。
また、公平中立の立場からの事故に関する相談をできる窓口もあります。
保険会社以外の第三者機関もありますので、こちらも参考にしてください。
<事故の相談窓口へのリンク>